強炭酸水で
eスポーツ時の
チームメンバー間の
協力が活発に
強炭酸水の飲用による
eスポーツ時の
チームワークに
もたらす影響を検証
ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉え、今や世界の競技人口が約1億人ともいわれる「e(エレクトロニック)スポーツ」。この「eスポーツ」は、日本でも広く親しまれていて、高校では「eスポーツ部」など部活動として導入する学校も増えてきています。高校生が出場できるeスポーツの大会も多く開催され、運動部の団体競技のようにチームで大会に挑み、勝ち抜くことを目指して練習に励むeスポーツ部もあります。そのようなことから、eスポーツではチームワークも重要視されています。
そこで、アサヒ飲料では、全国に先駆けてスポーツ科学の対象としてeスポーツ分野に取り組んできた筑波大学(研究代表:スポーツイノベーション開発研究センター 松井崇 准教授)との共同研究により強炭酸水の飲用が、eスポーツプレー時のチームワークにどのような影響を与えるのかについて検証しました。
過去の研究(No.18)では、強炭酸水の飲用はeスポーツプレー時の「プレーヤー間の絆形成」を促進する可能性が示唆されました。今回の研究では、チームメンバー間でのチームワークへ与える影響について着目し、調査しました。
強炭酸水を飲むと
eスポーツ時のアシスト数と
オフェンス力が増加
今回の実験は、大学のeスポーツチーム・サークルに所属する学生(20名)を対象に実施。被験者は1チーム5人で構成されたチームに分かれ、チーム戦でeスポーツをプレーする前に、強炭酸水または水のどちらか、相手チームとは異なる飲料を飲んで、プレー時の心拍数とゲームパフォーマンスを測定しました。その上で以下について検証しました。
プレー中とプレー後の心拍数を比較したところ、強炭酸水を飲んだチームは、水を飲んだチームよりも、チームメンバー間の心拍数の変化が同期しやすくなることがわかりました。
プレー中のゲームパフォーマンスを比較したところ、強炭酸水を飲んだ場合も水を飲んだ場合も、個人のシューティングパフォーマンスに影響は認められませんでした。
個人のシューティングパフォーマンスに影響は認められなかったものの、チーム内の連携を示すアシスト数は、強炭酸水を飲んだチームのほうが、水を飲んだチームよりも有意に増加し、チーム全体のオフェンス力も高まることから、チームワークが促進されることが明らかになりました。
チームメンバー間の心拍数変化の同期とアシスト数の関係を分析したところ、強炭酸水を飲んだチームは、eスポーツ時のチーム内の心拍数変化の同期が高まるにつれて、アシスト数も高まることが認められました。
強炭酸水の飲用が
チームワークの促進に
役立つ可能性に期待
今回の研究から、強炭酸水の飲用はeスポーツプレー時のチームメンバー間の心拍数変化の同期を通じて、アシスト数を増やし、チームワークを促進する可能性が示唆されました。
年齢や性別などの枠を超えた、バリアフリーな「インクルーシブスポーツ」としての可能性を持つeスポーツで得たこの知見は、現代社会において、お互いをサポートし合える関係づくりの一助となることが期待されます。
日常生活に置き換えてみると、職場や学校、地域など協力が必要となるさまざまな機会で、強炭酸水の飲用がチームワークを高めるのに役立つ可能性が考えられそうです。
今後の検証によっては、例えば職場でのキックオフミーティングや、地域におけるボランティア活動といった場面で、強炭酸水の飲用が連帯感を高めることにつながる可能性が示されるかもしれません。
実験概要
- 参加被験者:若齢成人20名(男性20名)、
平均年齢 20.1±1.0歳 - 4℃に設定した強炭酸水、水のどちらか相手チームとは異なる飲料(200ml)をプレー前に摂取し、プレー中は同一飲料を自由に摂取する
(クロスオーバー試験) - 60分間のプレーを行い、プレー中の心拍とゲームパフォーマンス測定を実施し、結果を比較
- 今回の実験では、対戦型タクティカルFPSを使用
【実験風景】
プレー時間と飲用および
計測内容
プレー時間と飲用および
計測内容
出典:炭酸水の飲用はeスポーツプレー時の心拍同期とチームワークを促進する(第43回日本生理心理学会、2025年)

