炭酸研究に長年邁進する
アサヒ飲料が精一杯お答えします!
センパイ!
お客様から、よく寄せられる質問が、
今日も届きました。
ズバリ
「炭酸飲料を飲みすぎると歯が溶ける?」
「炭酸飲料を飲みすぎると
歯が溶ける?」
というご質問です!
あっ…ぼくも炭酸にまつわる
セミナーや勉強会でお話をすると、
同じようなご質問を受けます。
日常の中で
適度に炭酸飲料を飲む上では
心配いただかなくても問題ない
適度に炭酸飲料を飲む上では
心配いただかなくても
問題ない
と考えていますが、
より皆さんに安心して炭酸飲料を
飲んでいただけるように、
今回は
「飲料と歯の理想的な関係」について
「飲料と歯の理想的な
関係」について
歯の専門家に詳しく
解説していただきましょう!
歯科衛生の教育や研究に
携わられてきた中で、
なんと
無糖の炭酸水にも
着目されているんです。
前 東京医療保健大学 医療保健学部 医療情報学科 講師
第1章
歯を守る唾液と
ミネラルバランス
第2章
炭酸飲料を整理すると…
第3章
炭酸飲料と
上手に付き合うには
第1章
歯を守る唾液と
ミネラルバランス
お口の中の仕組みはどうなっている?
私たちの口の中は普段は中性ですが、飲食などで一時的に酸性に傾くことがあります。特に柑橘系の果物や果汁、ジュース、酢、梅干しなどは酸性度が高く、口の中の環境に影響を与えやすいと言われます。でも飲食のたびに歯に酸の影響が残り、それが蓄積していくわけではありません。私たちの体には、口の中の状態を整える仕組みが備わっています。歯の表面にどんな変化が起こるのか、この仕組みがどのように働くのかを見ていきましょう。
第1章
歯を守る唾液とミネラルバランス
歯が溶けるのは「脱灰」と「酸蝕」の2段階
歯の表面をおおっているエナメル質は、人体で最も硬い組織といわれ、そのほとんどはハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの一種からできています。口の中の酸性度が高い状態が長く続くと、エナメル質のリン酸やカルシウムが溶け出してしまう脱灰(だっかい)が起こります。この脱灰が進んで歯の形が変わるほどに歯が溶けることを、「酸蝕(さんしょく)」といいます。酸蝕は飲食物に含まれる酸そのものによって起こるほか、キレート作用*で生じることもあります。
*酸の一種であるリン酸やクエン酸には、カルシウムなどのミネラルを奪う働きがあり、その働きを「キレート作用」といいます。
酸蝕が進行すると、歯の内部の象牙質が露出した状態に。その結果、冷たい食べ物や飲み物が歯にしみるようになる知覚過敏を引き起こしたりなど、さまざまなトラブルを招くことがあります。
「歯が溶ける」と見聞きすると、「むし歯」を思い浮かべる方もいるかもしれません。けれど、むし歯は、歯垢(プラーク)と呼ばれる歯の表面に付着している細菌の塊が食べ物や飲み物に含まれる糖分(主に砂糖)をエサにしてつくり出した酸(乳酸・酢酸・ギ酸・プロピオン酸など)により歯が溶ける疾患で、酸蝕とは異なるものです。
第1章
歯を守る唾液とミネラルバランス
唾液によって口の中は中和・修復される
朝昼晩の食事やおやつなど、日々の食生活の中ではわずかな脱灰がおこっています。でも安心してください。人間のカラダはよくできていて、唾液が酸を洗い流して中和し、唾液の中のカルシウムやリン酸が歯に再度浸透して、元通りに修復されるということが繰り返されているんです。いわゆる「再石灰化」といい、通常の飲食であれば、酸蝕を過度に気にする必要はないんです。
第2章
炭酸飲料を整理すると…
炭酸飲料には「有糖」と「無糖」がある
炭酸飲料について整理しましょう。炭酸ガスを含む清涼飲料水を炭酸飲料といいますが、「有糖」のものと「無糖」のものがありますね。ただ、その違いについて、味わい以外はあまり注目される機会が少ないかもしれません。有糖の炭酸飲料には砂糖や果糖、ぶどう糖などの糖分の他、クエン酸等の有機酸が含まれ、無糖の炭酸飲料*には糖分や有機酸が含まれていません。「酸」という漢字が使われていても、必ずしも酸性度の高い飲み物ばかりではないんです。一方、有糖の炭酸飲料のなかには酸性度が高いものもあります。また、酸性度の高い飲料は、有糖の炭酸飲料だけでなく、さまざまな飲料があります。
*清涼飲料水は食品表示基準によって、100mLあたり糖類0.5g未満の場合は「無糖」、2.5g以下の場合は「微糖」や「低糖」と表示することが可能です。
第2章
炭酸飲料を整理すると…
炭酸飲料を含めた清涼飲料水が
永久歯に与える影響を研究
2021年に東京医療保健大学で「酸性の清涼飲料水がヒト永久歯の健全エナメル質に与える影響に関する文献検討」という研究報告の論文をゼミ生と共同で発表しました。ゼミ生の1人が炭酸飲料を大好きだったこともあり、生活に根ざしたテーマを深掘りしてみたいという思いから、私たちに身近な飲料を取り上げた研究にしたのです。
第2章
炭酸飲料を整理すると…
究極的には無糖の炭酸水がベスト
研究からわかったことは、酸蝕には歯に触れる液体の酸性度だけでなく、酸の種類や糖の影響が大きいということでした。そこで私たちの論文では「清涼飲料水を飲む際には、究極的には、無糖の炭酸水を選ぶことが歯の酸蝕を抑制することにつながるのではないか」と考察しました。
調査した対象文献で行われていた実験では、歯を意図的に飲料に浸していました。しかしながら、歯が飲料にずっと浸っているという状況は通常では起こらないため、酸性度の高い飲料を飲んだからといって実験のように歯が溶けてしまうわけではありません。飲料を日常的に飲む上で、口腔の持つ機能や習慣が、歯の再石灰化を促進しうるので、過度な心配はいりません。
第3章
炭酸飲料と
上手に付き合うには
世界には無糖の炭酸水が身近な国も
酸蝕から歯の健康を守るには、究極的には飲料は中性に近いお茶や水を飲むのがいいといえます。でも、それでは味気ない。日常に彩りを与えるおいしいものを食べたり飲んだりしているときって、幸せを感じますよね。
ですから、例えばシュワッとした爽快さを楽しむ飲み物が欲しいとき、ほんの少し酸度があるものの、キレート作用も生じず、安心して飲める飲料として、無糖の炭酸水は歯科医師の立場からもおすすめできます。
食事と無糖炭酸水の組み合せもいいですね。日本では比較的新しい食習慣ですが、昔から欧米などのレストランでは、ドリンクメニューに無糖の炭酸水があるように、世界を見渡すと、食事のときに無糖の炭酸水を飲むことが定着している国や地域もあります。
「炭酸飲料を飲みすぎると歯が溶ける?」
という疑問について、
歯の専門家にお話を伺い、
炭酸飲料が口の中にとどまるのは
ごく短時間で、
炭酸飲料が口の中に
とどまるのはごく短時間で、
さらに唾液が酸を洗い流して
歯を修復するので、
日常生活で普通に
炭酸飲料を飲む分には
歯が溶ける心配はほとんどない
歯が溶ける心配は
ほとんどない
ことがわかりました。
酸蝕の原因となる有機酸や、
むし歯の原因となる
糖分が含まれていないことから、
より安心して楽しめる飲み物だと、
皆さんに改めて
お伝えすることができます。
炭酸飲料とうまく付き合いながら、
炭酸飲料と
うまく付き合いながら、
気持ちのいい爽快感を
楽しんでくださいね!
結論
Q.炭酸飲料を飲みすぎると
歯が溶ける?
日常生活で普通に炭酸飲料を楽しむ分には、
歯が溶けてしまう心配はほとんどない
歯が溶けてしまう
心配はほとんどない

